レーザ焼入れとは、金属に吸収力が高い波長をもつレーザを照射し、直接表面から加熱し、内部への熱伝導(自己冷却)により表面を硬くする(焼入れ)ことをいいます。レーザ光の届くところであれば、複雑形状や奥ばった部位の底面でも処理が可能です。最大26mm幅、最小φ4の焼入れを行うことができます。
また、レーザ焼入れはマスキングが可能なため必要な範囲のみ加熱することもできます。
高周波焼入れ | レーザ焼入れ | |
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加熱 | 高周波電流の表皮効果による ワーク表面加熱 |
レーザ光の照射による ワーク表面加熱 |
焼入れ | 加熱後しばらく保持してから急冷 (冷却媒体が必要) |
内部への熱伝導により自己冷却 (冷却媒体必要なし) |
焼き戻し | 必要 靭性低下防止のため (150℃~200℃) |
必要なし(弊社実績より) |
焼入れ 硬さ |
母材の炭素量で決まる | 母材の炭素量で決まる |
焼入れ 深さ |
深い 0.8mm以上が一般的 | 浅い 0.7mm以下 |
歪み | 全体焼入れに比べ低いが発生する (後加工が必要) |
局部加熱で直後に焼入れ完了の為 高周波の1/10以下 |
局所 焼入れ |
不得意 コイル形状と加熱方法による | 得意 Φ2mm〜35mm |
広範囲 焼入れ |
可能 コイル作成にて対応 | ワンパス処理では35mmまで |
コスト | 製品に合ったコイル作成費用が必要 | ロボットプログラムの作成のみ |
少量品 再現性 |
コイル設置〜品質確認が必要 | ロボットプログラムによる処理の為 スピーディ対応 |
品質管理 | 初・中・終に破壊測定が必要 | 温度計で照射部温度測定管理で 破壊測定不要 |
A.油、水を使って焼入れ可能な材質であれば焼入れ可能です。ただし高周波焼入れと同様大気雰囲気での処理(浸炭するわけではない)のため、ある程度炭素を含有している材料が対象となります。
A.焼入れを必要とする面にレーザ光を照射し加熱できば、焼入れ可能ですが、光の直進するという性質から制約がないわけではありません。詳しくはお問合わせください。
A.レーザ光により局部的に加えられた熱が、W/(m・K)という単位であらわされるその材質の熱伝導率に従って温度が高いところから低いところへ分散します。その際にワーク温度がオーステナイト領域からマルテンサイト変態領域までノーズにかかることなく冷却(熱分散)することを他の冷却媒体を使用しないことから ”自己冷却による焼入れ”と称しています。
A.まずはお問い合わせフォームへ依頼内容をご連絡いただくか、本社工場へ試作依頼の旨をご連絡ください。また、製品形状及び焼入れ必要部位が判るものをご準備ください。
A.上記同様、お問い合わせフォームへ依頼内容をご連絡いただくか、本社工場へ工場見学の旨をご連絡ください。そののち、日程調節を行い工場見学に来社していただくことになります。
A.上記同様、お問い合わせフォームへ依頼内容をご連絡ください。工場見学もしくは私共が御社へ出向き、一時間程度のプレゼンを行うことが可能です。
弊社としましてはレーザ焼入れが幅広く認知され、既存・新規部品に対して少しでもトータルコストの削減、高品質化の一助になればと考えております。
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